大阪発、二つの顔を持つ写真家:フォトグラファーと写真家の狭間で
こんにちは。大阪で写真家として活動している黒石翔太です。静岡県沼津市で生まれ育ち、留学中に風景写真に心を奪われたことがきっかけで、この道に進みました。
今回の記事は、僕が持つ二つの側面、「フォトグラファー」と「写真家」についてお話したいと思います。どちらも写真を撮る人の言葉ですが、僕の中では少し異なる意味合いを持っています。
撮るものの魅力を最大限に引き出すフォトグラファー
普段の仕事の中心は、企業撮影(商品や風景等)、家族写真、イベントなどの撮影です。人でも物でも最大限にそのものの持つ魅力を引き出す。これが僕にとっての「フォトグラファー」としての活動です。
出張撮影がメインでその場の雰囲気や空気感を捉えるために、「作り込まない」をモットーにしています。ですのでほとんどの撮影がカメラ一台で行います(撮影に慣れているの方には驚かれます。あ、ちなみに家族撮影では仰々しくないので近所のお兄ちゃんがカメラで撮ってくれる感覚になります笑)
もちろん天候にも左右され光の捉え方も考えなければいけませんが、そこが腕の見せ所です。
「独自の視点」で世界を切り取る写真家
一方で、「写真家」としての僕は、もう少し個人的な探求心に基づいた活動をしています。留学中に魅せられた風景写真が原点となり、「独自の視点で捉えた写真の世界に触れたい」という強い想いが、この道を志すきっかけとなりました。
日常の中でふと目に留まった風景をより抽象的に捉え、余白を与えて考えることができるような写真を撮ります。
商業的な依頼とは異なり、自分の内なる声に耳を傾け、表現したいものを自由に表現する。それが僕にとっての「写真家」としての活動です。個展を開いたり、作品を発表したりすることも、この活動の一環です。
二つの顔を持つということ
フォトグラファーとしてお客様の期待に応える喜びと、写真家として自身の表現を追求する喜び。この二つは、僕の中で矛盾するものではなく、むしろ互いに刺激し合い、高め合う関係だと感じています。
お客様の笑顔を撮ることで、人の温かさや美しさを改めて感じ、それが自身の作品制作におけるインスピレーションになることもあります。逆に、自身の作品を通して培われた独自の視点や感性は、お客様の大切な瞬間をより深く、より魅力的に捉える力になると信じています。
大阪という活気ある街で、これからもフォトグラファーとして、そして写真家として、様々な「瞬間」と「世界」を捉え、皆さんと共有していきたいと思っています。
もし何か撮影のご依頼があれば、お気軽にご連絡ください。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
黒石 翔太

写真展の様子